こんにちは。ICLという視力矯正手術を受けてきたので、体験談を投稿します!
視力は、両目0.1以下から2.0へアップしました!
ICLはまだそれほどメジャーでないうえに費用が高額なので、実際の体験談はなかなか見つからないので、検討されている方のご参考になればと思い、この記事を書きました!
私は東京都三鷹駅近くにある『ゆかり眼科』さんで手術を受けました。そのエリアで検討している人にとっては、特にご参考頂けると思います。
なお、記事の内容は実際に眼科で聞いた内容を記録しています。しかし私自身は医療の専門家ではありません。あくまで、いち体験談としてお読みください。
ICLの概要とメリット
まず、ICLについてさらっと説明します。
ICLとは、眼球の中にレンズを埋め込むことで視力を矯正する方法です。
角膜を削るレーシックと比較すると、可逆性があること、後遺症(ドライアイやハロー・グレア)が少ないこと、費用が高額であることが異なる点です。
老眼になったらどうなるの?
老眼鏡を上からかけるか、眼内レンズを取る、または替えるかですね
40代後半から老眼が入ってくるので、そのタイミングが近いとよっぽど近視が強い場合を除き、施術を再考するよう促すこともあるそうです。
とのことで、20代を中心に若い人が好んでICLをやるそう。
危険はないの?施術事例は?
- 施術事例は月に7~8件程度です。
- ICLの技術自体は白内障手術と共有しており、技術的な前例は山ほどあります。
- 合併症のリスクについては手術までに詳しく説明します。
白内障手術の場合、濁った水晶体を超音波で砕いて吸い出し、代わりのレンズを目の中に入れます。ICLはその手術の過程を応用しています。
ICLのメリット/近視矯正法を比較
ICL・レーシック・1Dayコンタクト・メガネの違いを簡単に比較するとこんな感じです。
ICL | レーシック | コンタクト | メガネ | |
コスト | × | △ | × | ◎ |
快適さ | ◎ | 〇 | △ | × |
施術の簡単さ | × | × | 〇 | ◎ |
リスク | 〇 | × | △ | ◎ |
ICLのメリットは、コンタクト・メガネと違い手入れの手間や装着することによる不快感や異物感がないことです。
また、レーシックと比較すると合併症リスクが低いこと、最悪の場合はレンズを抜いて元に戻せることが大きなメリットになります。
ICLの費用(コスト)について
私が調べたところ、ICLの費用は30万円前半~80万円くらいが相場のようです。
30万円前半の某眼科は悪い噂を多く見かけたので避けました。眼科を決めるときは、GoogleMapのレビューやTwitterなどで下調べをすることを勧めます。
費用は度数と乱視補正有無で変わります。私がお世話になった三鷹にある『ゆかり眼科』さんでICL手術をした場合の費用は以下の通り。(税抜)
-5D未満 | -5D以上 | |
乱視補正なし | 419,000円 | 489,000円 |
乱視補正あり | 519,000円 | 589,000円 |
私は-5D未満×乱視補正ありで、約52万円(税抜)でした。
消費税を入れるとほぼ60万円なので、まぁまぁインパクトがある金額ですね。
しかしコンタクトに比べると実はコストメリットあり。ワンデーコンタクト(乱視なし)の場合、年間費用が6万円。一般的には8年くらいでICLのほうがトータルコストが安くなります。
まぁ、コストで比較するとメガネが一番安いのは間違いないのですが、どうしても鬱陶しいですよね。
上記以外にかかる費用
上記以外に初回の適応検査(これだけ保険適用)で3,990円。
あとは防塵メガネと眼用ガーゼ費用がかかります。メガネとガーゼは別途要してもOKですので、ネットや薬局で安いものを買うことをお勧めします。
ICLのデメリット
私が思うICLのデメリットは以下の通り。
- 費用が高い
- 手術がこわい
- 手術前後の生活に制限が多い
費用以外はレーシックも同様かと思いますので、レーシックかICLならICLを勧めます。
手術の詳細は後述しますが、怖いけど痛くはないです。
ICL手術の流れ
初回検査から術後までの流れを説明します。先におおまか流れを説明すると以下の通り。9回の通院が必要になります。なので、あまり家から遠いところで手術すると大変ですね。
- 適応検査
- 術前検査
- 事前案内
- 手術
- 手術翌日検診
- 1週間後検診
- 1か月後検診
- 3か月後検診
- 6か月後検診
ゆかり眼科は平日と土曜日午前の診療なので、土日休みの私はスケジュール調整に難儀しました。
手術前の流れ
手術前の検査やらの流れはこんな感じ。
まずは適応検査
初回の適応検査では、視力や屈折状態、眼の状態などを検査して、手術に適応しているかを判断します。
具体的には、通常の視力検査や、気球の絵をみるヤツ、眼圧検査など。
眼鏡やコンタクトレンズを作成するときに受けるような検査ですね。
あとは専用カメラで行う、黒目の細胞数の検査。
細胞があまり少ないと適応外となります。日常的にコンタクトレンズを使用していると、減ってしまうことがあるそうです。
そして眼球の厚みの検査。厚みがないとレンズを入れることができないため、適応外となります。
最後に瞳孔を開く目薬をさして、眼科医による眼底検査。
眼底検査時に瞳孔を開きます。目が見にくくなるので、自動車やバイク・自転車での来院は避けてね、とのことでした。
瞳孔を開くと手元が見えにくくなります。スマホの文字を読むのも難儀します。老眼ってこんな感じなのだろうか。
あとは光がまぶしく感じます。その日は晴れていたのですが、まぶしくて顔をあげられたもんじゃなかったです。これは車やバイクの運転はもってのほかだと思いました。動向を開く日はサングラスを用意していた方がよいかも。
目薬をさしてから2~3時間後くらいがピーク、5~6時間くらいで、もとの見え方に戻ると説明を受けました。
その次に術前検査
費用の話を先にしますが、術前検査のタイミングで前金として20万円を支払いました。
術前検査の時間は1時間程度。検査前1週間くらいはコンタクトの装用は禁止です。
術前検査では、眼球に埋め込むレンズの度数を決めたり、適応検査で測定した度数の強さで問題ないかの確認、適応検査の詳細版、あとは採血を行いました。
この時も瞳孔を開く目薬を差しました。
事前説明
手術の前に、手術内容や合併症のリスクについて説明を受けます。同意書にサインをして、術前に点眼する目薬を受け取りました。この日は30分くらいで終了。
合併症についてですが、眼圧の上昇や浮腫(むくみ)、白内障や眼内炎のリスクを伴うとの説明を受けました。
万が一、そういった合併症の症状が出た場合は、料金の範囲内で対応いただけるとのことです。
いざ!手術当日
手術4日前から点眼を始めます。そして迎えた手術当日。所要時間は占めて5時間半でした。
- 点眼×3回 瞳孔が開くまでに1時間
- 手術 両目で1時間弱
- 待機 2時間半
- 術後検査 30分
こんな流れでした。Audibleを契約しておいてよかったと後から思いました。
あとはaudiobook.JPもいいですね。1か月無料なのでこの機会にいかがでしょう?
最後に麻酔の目薬を差し、手術の準備を行います。帽子やマスク、羽織るタイプの手術着などを装着。いざ手術となって怖くて震えだしてしまう人も珍しくないそうです。
いよいよ手術!
手術室には数種類の機械とリクライニングシート。イメージは歯医者さんにあるような椅子。
私は乱視用レンズのため、眼球に目印をつけてから座席を倒して横になりました。
消毒のあと、専用のテープで目を閉じられないように固定し施術開始。
手術中は眼球が乾かないように絶えず目薬をバシャバシャかけられます。
目は見えておりますが、ライトが眩しいのと目薬まみれのため、何が起きているのか満足に見ることはできません。
まずは左目から!
「眩しいなー」「なんか眼球が触られているような・・・」
とか思っていたら、レンズが目に入ってくる感覚。
「あっ、入ってくる」って感触と、視界にレンズが入ってくるのでわかります。
レンズ挿入時だけ少し痛みというか、異物感を感じます。それ以外は痛みはなし。
次は右目!以下同文。
手術室に入ってから出るまでは1時間弱程度でした。
手術後は2時間半ほど近くのカフェで時間をつぶし、眼圧などに問題ないかチェックしてもらって終了。
手術直後の見え方
手術直後から見えるようになりますが、見え方が安定するには時間がかかります。
手術中に力みまくっていたこともあり非常に疲れたので、カフェで目を閉じてゆっくりしていました。Audibleを契約しておいてよかった。
私の場合は左目はイマイチピントが合わず、右目は光を見るとその周囲に輪っかがあるような滲み方をして見えました。その状態は翌朝になっても変わらず。
検査時に尋ねたところ、ピントが合わないのは、術前の目薬の影響で眼球表面が荒れたことと、傷口が原因で不正乱視になっているとのこと。傷がふさがれば見え方は安定します。
光がにじむのは、術後によくあるらしいです。これも時間の経過で改善します。
ハロー・グレア
ICLのあとによく起こる症状がハローとグレアです。
ハローは光源の周りに輪っかがあるように見える状態です。後光が差すとでも言いますか、そんな感じ。
グレアは、光が眩しく感じる症状です。
私の場合は、ハローは感じることが多かったです。一方、グレアはあまり感じませんでした。
暗い部屋で見る灯りや、急に明るいところに行くとハローが強めに見えます。
手術直後~3ヵ月までの過ごし方
日頃のケアとして、3か月ほど点眼します。術後1か月は4種類の目薬を、2ヵ月目~3ヵ月目は1種類の目薬を点眼しました。
日常生活の制限を紹介します。
- 保護メガネ:施術翌日の検査までは装着
- 入浴:首から下は翌日からOK。洗顔・洗髪は術後1週間から。
- 車の運転:2~3日後から。できるようになればOKとのこと。
- スポーツ:1週間後から
- 飲酒:1週間後から
- 水泳:3か月後から、ゴーグルをつけて。
最も支障が出るのは1週間シャンプーができないことでしょうね。対応は、美容院で洗髪してもらうなどの方法があります。
私は施術直前にがっつり刈り上げて短髪にしました。これなら多少シャンプー出来ずとも、タオルで拭けば何とかなるかな。
シャワーに制限があるので、なるべく冬に手術を受けたほうがいいと思います。
あと、保護メガネはしばらく装着することをおすすめします。手術直後になんどか、無意識で目をこすってしまいました。
術後の通院
術後翌日にも検査を行います。
そのあとは、1週間・1か月・3か月など定期的に検査を行います。
6か月後の検査まで料金内で対応していただけました。
トラブル発生!炎症が治まらない
手術5日後の検査時に、炎症が治まっていないとのことで緊急対応をすることになりました。
朝から視界が、靄がかかったように白くかすむと思ってたんですよねー。
ということで、抗生物質を摂取することに。
方法は、点滴と眼に注射。
どひー、ICL手術時もなかった眼球注射をここで体験するとは!麻酔もあるので痛みはありませんでした。
この日を含めて3日間連続で、点滴と眼球注射をしましたが、その甲斐あって炎症は落ち着きました。
こういったトラブルが起きても、料金内でしっかり対応していただけたので良かったと思います。
目薬をさすコツ
炎症の原因はわかりませんが、ひょっとしたら目薬の差し方が悪かったのかと確認してみました。
眼科の方から受けたアドバイスは以下のものでした。
- 清潔な手で目薬を差す
- できれば目に触れずに差す
- 複数差す場合は5分程度時間をあける
私は特に手を洗うこともなく、一気に目薬を差していました。一気に差すと先に使用した目薬が流れてしまいます。
トラブルその2!眼圧が高い!
手術から3週間ほどたった日、右目の見え方がおかしくなりました。
蛍光灯の周りに虹のような傘が見える、視界全体が白く濁るといった症状でした。
症状を自覚した翌日に眼科に行って検査。
ICLとの因果関係は不明ですが、眼圧が高くなっていたそうな。症状が出ていないときは10だった眼圧がこの時は34だったそうです。20を超えるとやばいんですって。
眼圧が高いままだと、最悪失明するそうです。眼圧を下げる目薬を処方してもらって事なきを得ました。
そのあとは、これといったトラブルはなく1日2回の点眼を続けながら快適に生活しています。
ハローを感じることはありますが、それ自体に慣れるのと光源を見つめるとハローが消えるようになってきたので、あまり気になりません。(術後3か月後)
術後6ヵ月経過、最後の検査
手術から6か月後、最後の検査を行いました。特段問題なく、以降は「何か異常あれば来てください」とのことでした。これにてICLは一旦終了!
ICLを受けた感想
眼鏡・コンタクトレンズの煩わしさから解放されました。趣味のテニスのとき、子どもを肩車したとき、朝起きて時計を見る時、公園を散歩しているとき、「ICLやってよかった~」と思います。
メガネからの解放
私はメガネ装用中は、以下の悩みがありました。特にコロナ禍で手放せないマスクと相性が最悪ですね、メガネは。
- あれ、メガネどこ置いたっけ・・・めがねめがね・・・
- マスクすると曇る!
- こどもに取られる!
- レンズが汚れて見づらい・・・
- 急に雨が降るとお手上げ
- レンズがずり下がる、調整に行かないと
などなどなど。
コンタクトレンズからの解放
私はコンタクトレンズも併用していたのですが、イマイチ合わなくて。6時間くらいつけると目が赤くなり、眼がゴロゴロして困っちゃうんです。
在庫管理も面倒だし、出先で取れちゃったり。
そもそも長期的に見たらコンタクトを日常使いするより、ICLのほうが経済的ですからね。
では!
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