プチ田舎と呼ばれる小平市では、市民農園をお借りすることができます。
小平市の農園を借りたい場合は、隔年1月に申し込みを受け付けていますので、市役所や出張所で申し込みましょう。
ちなみに、2021年の倍率は味菜園が1.4倍、小川町1丁目菜園が1.2倍でした。
2年利用して、もう2年利用を希望する場合は再度申請が必要です。
当選した場合は同じ区画を利用できるそうで、私の隣の区画のおじちゃんは8年利用しているとのことでした。
私は、茄子とアイコトマトと人参を育ててみることにしました!手探りで頑張ります。
スコップや支柱などいろいろ置いてありましたが、誰かが自分のものを置いているだけ。用具は自分で揃える必要があります。
最低限必要になるのはスコップ。
あとは長靴と軍手もあるといいでしょう。
支柱やマルチなどもおいおい必要になると思います。
ホームセンターに売っていますが、支柱が結構高いんだなぁ・・・。
まずは畑を耕す
3月1周目。さっそく農園に行きました。耕す前の写真を撮り忘れました。てへぺろ
この日は、雑草を抜いてスコップで地面を掘り返しました。
次の日に、ホームセンターで買った苦土石灰を撒きました。石灰を撒いたら2週間ほど寝かせます。
隣の区画のおじさんが親切にいろいろ教えてくれました。どうやらゴールデンウイークまでは畑を耕すことになるようです。
寝かせたあとは肥料を撒いて出来上がり。
定植予定の2週間以上前に苦土石灰をまいて深く耕します。
1週間前には堆肥と元肥(化成肥料、リン酸質肥料)をまいてよく耕します。
定植(作物を植えつけること)は5月、ゴールデンウイークを予定しているのでそれまではひたすら耕します。週末にむすこと行って、たのしく土遊びしてました。
トマトを発芽させる
茄子の発芽適温は20℃~30℃。
2月~3月ごろに種まきをし、夏に収穫を行います。
これは卵パックの蓋を切り離し、片方に穴を開けたものに発芽用の土を被せたものです。
トマトは嫌光性なので土をしっかり被せます。
3月7日に種を撒き、10日に一つだけ発芽確認。12日に数本発芽確認しました。
ずいぶんひょろひょろした芽なので、丁寧に育てます。
ちゃんと育ってる芽はポッドに移し替えて、ペットボトルの上半分を切ったものを被せて保温・保湿に気を付けました(後悔することになると知らずに意気揚々)。
3月22日、本葉を確認。すくすく育つかわいいトマトと茄子。
しかし、このあと鶏糞堆肥をぶち込んだところ1本を残し他は全滅。余計な事しなければよかった。
さらにトラブル発生!白絹病発症
なにやら土の表面がふわふわした白いものに覆われている・・・。ポッドから出してみると、小さな粒がたくさんついていました。きもっ!
白絹病という家庭菜園の敵と言える病気のようです。家庭で育てる作物の多くがやつらの標的になります。
一度侵されると株ごと廃棄、土も消毒が必要になります。おそろしい病気だ。
原因になるのは高温多湿の環境。私は苗に、防風・防寒・保湿をかねてペットボトルを半分に切ったものを被せていました。絶対このせいだ・・・。
他の苗も同様の症状だったので、まとめてポッドから出し土は廃棄。根を洗ってから新しい土に植え替えました。菌が残ってたらダメだけど。
土の廃棄についてですが、いくつか方法があります。廃棄といってもゴミに出すわけではなくて殺菌してから再利用する予定です。さて、殺菌には以下の方法があります。
- 土中深くに埋める(天地返し)
- 日光消毒
- 薬剤で殺菌する
- 水に浸す
私が選択したのは天地返し。くらえ菌野郎、天地返し!!!
というのも、日光消毒は真夏の炎天下に黒いビニールに入れた土を設置しないとならず、時期が合わない。薬剤はお金がかかる。水に浸すのは3~4か月必要(稲作するといいらしい)。ということで他の手段が取れませんでした。
市から借りている農園に行って、埋めてきてやりましたよ。ざまあみろ。
白絹病から回復した様子
白絹病にかかると、株ごと破棄するしかないという記事を多く見ましたが、種から育てた大事な苗。しかもトマトは最後の一株。おいそれと捨てる気にはなりません。
根を洗い、土を全て入れ替えたところ再発せずに育っております。ゴールデンウイーク中に定植したいと思います。
いざ定植!!!
定植というのは、畑に植え替えることです。
当初はマルチを張るのは難しそうなので、敷き藁でマルチングするつもりでした。しかし、隣の区画のおいたん(いい人)が「手伝ってあげるからやってみなよ!絶対マルチ張ったほうがいいよ」と声をかけてくれたので、マルチを購入!
マルチとは、畑の表面をビニールや藁などで覆うことです。黒いポリマルチが一般的で、畑でよく見かけるやつです。
地面の保温・保湿・雑草抑制(透明マルチ以外)・肥料の流出防止とメリットはたくさん。
特に水やりの頻度が少なくて済むというのは、週末菜園にはありがたいです。
マルチ、めっちゃ大変・・・。
1日で、2列の畝づくり・マルチ張り・定植を終わらせる予定だったのですが、マルチを張るのが大変で定植まで至らず。
隣の区画のおいたんや、この菜園のドン的なおっちゃんが手伝ってくれて(というかほぼやってくれた)何とかマルチを張ることができました。
備忘をかねて手順をメモします。
- メジャーと紐を縛り付けた支柱を使って畝の幅と長さ、高さの目印をつくります。
- 紐を目印に畝を作ります。鍬があると便利。
- レーキなどで平らに均します(なければ木の板とかで代用可)。
- 水をたっぷりかけます。一つの畝に50リットルくらいかけたんじゃなかろうか。畝の周囲にもしっかりかけるように。
- 移植ごてを使って、畝の周りを掘ります。
- マルチをかけて、引っ張りながら土を被せて固定すれば完了!
ふう、次は定植だ。
定植も結構大変・・・
茄子5本とトマト6本を定植し、行灯をつくりました(後述します)。
苗を自転車で苗を運ぶのが大変でした。道路の凸凹で苗が跳ねちゃって、農園についたら土がかなり減っていたり。なるべくゆっくり漕いで、凸凹の道は避けましょう。
定植に際しては、まずマルチに穴をあけます。専用の農具があるといいのですが、あいにく買っておりませんのでスコップで穴を開けました。結構いける。
ちなみにトマトは花が咲いている方向に実を付けるので、花が通路側に来るように植えると収穫のときにラクチンです。私が買った苗はまだ花が咲いていなかったので、てきとーに植えました。
植え終わったら、麻ひもで仮支柱に誘引します。支柱は高級品なので、拾ってきた木の枝で代用しました(隣のおっちゃんは笑っていた)。
後日、仮支柱ごとトマトの主軸が折れる悲劇が起きます。枝を使うのはやめましょう。
最後に、透明のゴミ袋の底を切ってトンネル状にしたものを、支柱を4本使って苗の周りを囲うように被せます。これを行灯(あんどん)といいます。
行灯は風よけを目的として設置します。また、5月の夜は冷える時もあるので保温効果も期待できます。
他の方が育てている、行灯なしのトマトさんを見ましたが、萎れてしまっていました。
肥料の袋を利用する例もありますが、私は日光を遮らぬように透明の袋を使用しました。
コンパニオンプランツとしてニラとバジルを採用
コンパニオンプランツとは、一緒に育てることで病気を予防したり成長を促進してくれる作物のことです。トマトには病気を予防する目的でニラとバジルを選択しました。興味があれば調べてみてください。
トマトとニラ
トマトの苗を植えるときにニラも一緒に植えようとしたけど、難しいなこれ!
こんな感じで植えるそうですが、二ラの長さが足りないし細くて持ちにくいし。ニラをある程度の大きさまで育てる必要がありますね。ニラが小さすぎて、水やりで流れて行ってしまったりして・・・前途多難。
ニラが成長したら御の字と思って様子を見ます。
トマトとバジル
バジルの香りがトマトの葉を食べる害虫を遠ざけてくれるそうです。
また、バジルは水が好きな植物なので乾燥を好むトマトと相性Good。雨が続く日もバジルが水分を吸ってくれれば安心です。
あとはあげすぎた肥料も吸ってくれます。
ということで、ホームセンターで買ったバジルの苗をトマトの株の間に植えました。トマトの行灯がいい感じにバジルも守ってくれてます。
しかし数週間後に見に行くと、虫食い&トマトの陰に入ってしまったため、あまり成長しておりませんでした。
その後、低い位置の葉っぱを剪定して風通しを良くしたらしっかり成長してくれました。
トマトの定着後のお世話「わき芽かき」や剪定など
トマトは「わき芽かき」という作業が必要になります。茎と葉の間から伸びる「わき芽」を手でもいであげることで、実へ栄養が集中するようにしてあげることです。(参考)
都合と天候が合わず2週間ほど放置したところ、トマトが大爆発。めちゃめちゃ育ってました。もはや脇芽とかわからないレベル。
こうなる前に本支柱へ差し替えるのと、わき芽かきを行わないといけません。
仮支柱に使っていた木の枝が折れてしまい、トマトの主軸も折れるハプニングが発生。その株はほぼ死んでしまいました。
ということで、この日は支柱立てと剪定を行いました。
画像の通り合掌式にできる支柱を購入。ネットはキュウリなど蔓がのびる作物に施すのが一般的ですが、YouTubeでトマトにもしている人を見かけたので試しました。
ネットを使った誘引は、トマトだと難しいと感じました。葉っぱや軸がぽきぽき折れちゃいます。一本仕立てなら支柱一本、二本仕立てなら合掌式の支柱を使うといいのかな、と思いました。
第一果房(一番最初にできる実)より下の芽というか枝は鋏でバッサリ切って風通しを良くしました。ほんとは鋏を使うのは良くないらしいですが、そんなことを言っていられる状況じゃなかった。
勢いあまって実の上の葉っぱまで落としてしまいました。実の上の葉っぱは、実に栄養を送る働きをするとともに、実の日焼けを防ぎます。
下の実から収穫することになるので、収穫したらその一段上の実より下の葉は落として差し支えないです。一番下の実より低い位置の葉っぱは不要ということです。
害虫の駆除 デントウムシダマシ!
画像は茄子の葉ですが、このテントウムシみたいなやつが「テントウムシダマシ」という害虫です。正確には「ニジュウヤホシテントウ」という名前の、一応テントウムシの仲間らしいです。
しかしアブラムシを食べてくれる益虫のテントウムシと違い、テントウムシダマシは葉っぱを食べてしまう害虫です。見つけ次第追い払いましょう。
見分け方は2つ。①体に光沢がない②星がやたら多い。ぱっと見がかわいくないので、なんとなくテントウムシと違うことはわかると思います。
害虫発見 タバコガの幼虫
穴から顔を出しているのが、タバコガの幼虫です(たぶん)。
トマトに穴が開いていたら、十中八九こいつが食い荒らしてくれちゃってます。
肥料をあげすぎない、サルビアやマリーゴールド、バジルなどをコンパニオンプランツとして栽培するなどの対策があるようです。わたしも一応バジルは植えてたんだけどな・・・。
穴が開いた果実があったら廃棄し、周りの果実もよく確認しましょう。私はひと房まるごとやられていて、泣く泣く全て処分しました。
ついに収穫!!
アイと中玉トマトがいくつか採れました。バジルも一緒に収穫。酸っぱさの後に甘さを感じました。弾力があっておいしいです。
7月中旬、トマトが本格的に色づき始めました。特に目立った問題もなく育っております。
8月後半、そろそろ終わりかな・・・?
8月中旬の長雨のせいで、最後の大収穫のチャンスがなくなってしまいました。8割がたのトマトが割れてしまいました。
トマトの木はかなり大きく成長し、180cmの支柱を折り返して地面に着くほどになりました。ここらへんが潮時かな。今なっている実を収穫したら今年のトマトは終わりにしようと思います。
9月初旬、遅めの撤収となりました。最後に3つ4つほど食べられそうな実を収穫しました。
撤収作業は簡単で、ハサミで茎や葉をバシバシ切って、根っこを掘り出して処分するだけ。コンパニオンプランツのバジルも死にかけていたので撤収しました。ニラはまだ元気なので、植え替えたいと思います。
ということで、これにてトマト編終了!!
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最近は農業体験が注目されています(たぶん)。
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畑仕事は楽しいですよー。子どもの教育にもいいですし。
たとえ利用しないまでも、シェア畑のYouTubeはとても参考になります。私も推しは下道さんです。
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